通貨・為替

原油と為替

コモディティ投資の一種である原油投資。

原油は投資商品という前に大切な資源であり文明社会において必須必要なもので需要が高いです。

それほど需要があるので資産価値があるので投資対象ともなり売買されています。

私たちの生活には、石油化学製品が溢れています。

靴、メガネ、PC、自動車、オムツなど、挙げればキリがありません。

石油化学製品は原油を材料として作られるため、原油価格の動向に伴って原材料費が変動していくのです。

例えば原油価格が高騰すれば、化学メーカーや部品メーカーなどは分かりやすく業績が悪化しますので、それらの企業の株は安くなります。

材料を高く仕入れた分だけ商品の値段を上げられるわけではないので、マージンの悪化が業績の低迷に繋がります。

油は自動車や船、飛行機などを燃料として運ぶ燃料の元にもとなっています。

原油価格の変動は、こういった陸海空運などの運送業界の輸送費として直接的に影響を与えます。

また、輸送費が高騰すれば、それを利用する全ての業界にコストが転嫁されていきます。

費用のうちの多くを輸送費が占める小売業界などは、原油価格の動向に業績が左右されるという一面を持っています。

原油が動かすのは交通手段だけではなく、工場や発電所を動かすエネルギーとしても重要な役割を果たしています。

石油を燃やして火力発電し電力インフラを支えています。

この燃料費も同様に、商品にコストとして転嫁されていきます。

このように原油価格は、形を変えながらあらゆる側面で市場に影響を及ぼしているのです。

これは為替市場に対しても同様です。

原油価格と為替は深いつながりがあります。

原油相場と為替相場の関係は、切っても切り離せない関係です。

豪ドルやカナダドル、南アランド、ノルウェークローナ、ロシアルーブルなどの資源国通貨は原油価格が高くなれば、国の資金が潤っておってきますので買われます。

原油高で必然的に資源国の通貨は高くなっていきます。

また、原油安となればその逆です。

ロシア経済なんかはあからさまなくらい原油価格に経済依存しています。

原油安になれば景気が落ち込み、原油高になれば景気が好調になります。

また現在はインドや中国やブラジルなどの新興国が経済成長を遂げている最中ですので資源が使われやすくなっています。

需要が拡大してるということです。

したがって資源であり埋蔵量も残り少ないと見られている原油などは高めになっていくという傾向は今後も変わらないでしょう。

資源を持っていない国の日本では、原油価格が高騰したからといって日本円を買われることはなく、日本円を売られるということが多くなります。

米ドルはどうかというと、こちらは資源を持っているのですが、原油の一番の消費国であるため原油高となると米ドルも売られることになります。

原油高となると脱石油のエネルギー政策を展開してきているユーロ圏では、原油高となるとユーロが買われることになります。

これは原油に依存していないため原油高となっても経済は安定するだろうと投資家に見られているためです。

また原油価格、エネルギー政策に関するOPEC諸国政府関係者の発表は、時に米国雇用統計の発表よりも為替相場に影響を与えることがあります。

原油高になると資源国通貨、ユーロ圏の通貨があがり日本円は下がり、ドル円も下がるという相関図が描けます。

この相関図は市場が始まってからは、ほとんどずっと変わることがありませんでした。

しかし、最近では原油についても投機の材料として見られることも多いため、原油高が円安を招くという法則はあまり成り立たなくなりつつありますので、原油高だからといって、オーストラリアドル、南アランドをロングポジションを気軽に持つことはしないようにしましょう。

投資するなら原油高プラス世界情勢をよく検討した上で投資をしましょう。

例えば原油高になれば米ドルに売り圧力がかかりドル安に向かう傾向にありますが米金利や米債利回りの上昇が同時に起きているのなら買い圧力も同時にかかるのでドル高になるかドル安になるかは状況次第になります。

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