米国株の強気相場が過去最長記録を更新

米国株の強気相場が過去最長記録を更新する中で、投資家は株を買い控えた方が良いか

米国株の強気相場が間もなく9年半を迎え、過去最長記録を更新しようとしていることから、強気相場が間もなく終焉を迎えるのではといった悲観的な声が聞こえてきます。

●1990.10.11~2000.3.24のS&P500

これまでの過去最長記録は1990年10月11日~2000年3月24日までのおよそ9年半にも及ぶ強気相場でした。

チャートはS&P500種指数のトータルリターン(配当再投資込み)で、当初の326ドルが最終的に2107ドルと約6.5倍にもなりました。

また、この時の強気相場は一度も200日移動平均線に接近することなく、50日移動平均線をサポートラインにズンズンと上昇を続けました。

そのため、暴落を待っていた投資家は投資するタイミングを逃し続け、結果的に機会損失を被ることになりました。

●2009.03.09ー2018.8.21のS&P500

そしてこのチャートが今回の強気相場の推移です。

09年3月9日に強気相場入りして以降、株価は大きく上昇したものの、S&P500種指数のトータルリターンは5.2倍と、90年代の強気相場よりも弱いです。

また、この間、11年のギリシャ危機や15年の利上げショックを受けて株価は大きく急落するなど、90年代の強気相場よりも危なっかしい展開が何度かありました。

そのため、多くの投資家は今回の強気相場でそれほど熱狂していませんし満足もしていません。

しかし、足元ではトルコ通貨危機や中国株の急落など、新興諸国に暗雲が立ち込めていることに加えて、貿易摩擦懸念や米国の中間選挙など、将来の懸念材料もいくつかあります。

そのため、強気相場の持続性に疑問符が付いています。

とはいえ、これまでリセッション(景気後退)入りのシグナルとして機能した米長短金利差は依然としてプラスであることから、ただちにリセッション入りする兆候は見られません。

●1988ー2018:米長短金利差

これは米長短金利差の30年チャートです。

米長短金利差とは米10年債利回りから米2年債利回りを差し引いた値ですが、過去30年間を振り返ると、この米長短金利差が一度マイナスに落ち込み、そこからプラスに転じると、一年以内にリセッション(景気後退)入りしていることがわかります。

これは米2年債利回りがFRBによる利上げに影響を受けやすい一方、米10年債利回りは投資家の長期的な見通しに影響を受けやすいという特徴があるからです。

たとえば、FRBが景気の過熱感を抑制するために政策金利を引き上げれば、米2年債利回りは上昇(価格は下落)しやすいです。

一方で投資家らはFRBによる行き過ぎた金融引き締めを懸念して安全資産とされる米長期債に投資する傾向があるため、米長期債の利回りは低下(価格は上昇)しやすいです。

そのため、強気相場の最終局面になると米長短金利差がマイナスに落ち込みやすいです。

ちなみに、現在の米長短金利差はわずか0.24と、18年1月の0.56から半分近く急落していることから、近い将来利回り格差がマイナスになり、その後プラス圏に回復してから一年以内にリセッション入りすることが予想されます。

では、非投資家は2020年頃に予想されるリセッション(景気後退)をジッと待ってから投資をするべきでしょうか。

結論から言えば、さっさと投資を始めた方が良いです。

なぜなら、94年を確認して欲しいんですけれども、この時、米長短金利差は0.14まで低下したものの、その後マイナスに落ち込むことなく00年までプラス圏で推移しました。

そして01年にITバブルが崩壊するもダウ平均は7200ドルまでしか値下がりしませんでした。

これは94年の3500~4000ドルの水準よりもずっと高いです。

従って、今回の強気相場がさらに延長して、今後永遠に2万5000ドルを割り込まないかもしれない可能性を考えると、投資を躊躇するのはやめて、さっさと始めた方が賢明です。

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